特別支援学校や発達支援センターには、呼吸器系の疾患やアレルギーを抱える子どもたちが多く在籍しています。そのため、子どもたちが安心して過ごせるように、空気環境を整えることがとても大切です。
この記事では、特別支援学校や発達支援センターに業務用空気清浄機を導入する際に、あらかじめ知っておきたいポイントをご紹介します
特別支援学校や発達支援センターは、子どもたちが安心して学び、生活するための大切な空間です。呼吸器の弱い子どもや、アレルギー体質の子どもが多く通っていることもあり、空気中の花粉やPM2.5、ウィルス、においなどが健康や日常生活に与える影響は決して小さくありません。
感染症対策としての空気清浄だけでなく、目に見えない刺激から子どもたちを守る環境づくりが求められます。
さらに、導入にあたっては、空気清浄機の「音の大きさ」や「風の強さ」も重要なポイントです。感覚が敏感な子どもにとって、こうした物理的な刺激が不安やストレスにつながることもあります。また、設置場所によっては通行の妨げになることもあるため、安全性や動線への配慮も欠かせません。
呼吸器が敏感な子どもにとって、空気中のウィルスや花粉、PM2.5といった微細な粒子は、見えなくても大きなストレスの要因になります。
たとえば、咳やくしゃみに含まれる飛沫のウィルスは約0.1μmと非常に小さく、PM2.5はそれよりもさらに微細です。こうした粒子が体内と、くしゃみ・鼻水・目のかゆみ・喘息などの原因になることがあります。
そのため、呼吸器に不安のある子どもたちが安心して過ごせる環境を整えるには、これらの微細な粒子にも対応できる性能が欠かせません。市販の家庭用モデルでは対応しきれないケースもあるため、0.1μmクラスの粒子をしっかりキャッチできる、高性能なフィルターを搭載した業務用モデルを選ぶと安心です。
既存の施設に空気清浄機を導入する場合は、工事不要で設置できる床置き型がおすすめ。楽に移動させることができ、柔軟に使えるのがメリットです。
ただし、生徒が誤って触れたり転倒したりしないよう、安全面への配慮も必要です。設置場所は壁際にしたり、柵で囲うなどの工夫をしましょう。
もし施設の改修や新築のタイミングで導入するのであれば、天井埋め込み型の空気清浄機もおすすめです。空間を広く使えて、子どもたちの活動の妨げにもなりません。
また、振動や音に敏感な子どもがいる場合は、静音性の高い機種を選ぶことも重要です。ファンの回転音や空気の吹き出し音が気になりにくいように、できるだけ音や振動を抑えた設計のモデルが望ましいでしょう。
特別支援学校や発達支援センターでは、教室のほかにも個別支援室や療育室、多目的ホールなど、空間の広さがそれぞれ異なります。そのため、導入する空気清浄機が「どの程度の広さまで対応しているか」を確認することが大切です。
とくに広い空間では、1台の設置で済ませようとせず、複数台の導入を前提にすることで、空気の循環をよりスムーズに行うことができます。出入りが多く、外気の流入がある場所では、風量や処理能力にも注目して選ぶとより効果的です
空気清浄機は導入して終わりではなく、フィルターの定期的な清掃や交換が欠かせません。とくに、花粉の多い季節やホコリがたまりやすい時期には、フィルターの目詰まりで性能が落ちやすくなります。
施設内でのメンテナンスが難しい場合は、外部の点検サービスを活用する方法もあります。また、交換頻度が少ないモデルや、お手入れしやすい製品を選ぶことで、スタッフの負担を減らすことができます。
日々の業務で手が回りにくい現場ほど、管理のしやすさは導入時の重要な検討ポイントです。

埼玉県伊奈町にある小針北小学校では、感染対策と空気環境の改善を目的に、除菌・脱臭装置「UVi sh(ユービッシュ)」を導入しました。
コロナ禍以降、教育現場では感染対策が日常化し、換気や設備の消毒など、教職員の負担が大きくなっていました。特に、呼吸器疾患や感染症に敏感な子どもたちが多く通う特別支援学級では、空気の質を保つことが重要な課題となっていたそうです。
伊奈町教育委員会では、こうした現場の声を受け、紫外線と光触媒による除菌機能を備えた「UVi sh」を令和5年2月より町内の学校に設置。同校では、保健室と音楽室に1台ずつ、特別支援学級には3台の計5台を導入しています。
「音楽室は発声を伴う授業が多く、人の出入りも頻繁なため、感染リスクを考慮しました。特別支援学級には、持病のある児童もいるため、リスクに配慮して設置しています」と、担当者の方は話します。
導入後は、窓を開ける回数が減ったことで空調の効きも保ちやすくなり、快適な室内環境づくりに役立っているそうです。

岡山県にある岡山県立西備支援学校では、感染症対策の一環として、空間除菌消臭装置「エアフィーノ」を導入されています。
導入の背景には、外部の方の出入りが多い環境で、より高いレベルの感染対策が求められていたことがありました。導入したエアフィーノは計3台。職員室、事務室、玄関にそれぞれ1台ずつ設置しているそうです。
導入された「エアフィーノ/VS-50SW」は、低濃度オゾンの力で空間全体の除菌・消臭ができる製品で、オゾンの安全な濃度を保ちながら、目に見えないウィルスやにおいの対策に活用されています。

大阪府にある大阪府立箕面支援学校では、スヌーズレン教室における衛生環境の改善を目的に、LED除菌照明「VioClean®」を導入しました。
スヌーズレン教室とは、光・音・香りなどを用いて、感覚をやさしく刺激しながら心身を落ち着けるための空間。同校では2018年からこの取り組みを続けてきましたが、コロナ禍の影響で、教室自体を開放することが難しくなった時期があったといいます。
子どもたちが自由にさまざまな物に触れるスヌーズレン教室では、消毒や換気だけではどうしても限界があり、「より安全な方法で空間全体を清潔に保つ手段」として選ばれたのが「VioClean」でした。
現在、教室内には9台の照明が設置され、24時間体制での除菌が行われています。同校の先生方は「普通の風邪でも重症化のリスクがある子どもがいる中で、安心できる環境が保てるというのは、大きな安心感につながる」と話しています。
一人ひとりに合わせた教育や支援を行う特別支援学校・発達支援センターにおいて、空気環境を整えることは、子どもたちへの大切な支援のひとつです。
花粉やPM2.5、ウィルスなどへの対策だけでなく、安全性や静音性、管理のしやすさにも配慮しながら、子どもたちが安心して過ごせる空間をつくっていきましょう。
当サイトのトップページでは、おすすめの業務用空気清浄機を施設別に分けて紹介しています。機種選びで迷った際は、ぜひ参考にしてみてください。
業務用空気清浄機は製品ごとに特徴や性能の違いがあるため、解決したい問題に合わせて選ぶことが重要です。ここでは「健康管理対策」「油・ニオイ対策」「ホコリ対策」という3つの目的に分けておすすめの製品を紹介しています。