体験型の展示が充実した博物館や科学館は、子どもたちが「見て・触れて・学べる」空間として、多くの親子連れで賑わいます。なかでも子どもが集まりやすい展示や密集しやすい体験エリアでは、空気中のウィルスや細菌への対策が欠かせません。
ここでは、博物館・科学館に業務用空気清浄機を導入する際のポイントをご紹介します。
子どもたちが「見て・触って・学ぶ」展示エリアでは、衛生面への懸念に加えて、空気の循環が悪くなりやすい構造も課題となりがちです。特に土日祝日や長期休暇中は、親子連れで混雑し、館内の一部が密になることもあります。
ここでは、うした子ども向けエリアに空気清浄機を導入する際の選び方を解説します。
咳やくしゃみによって飛ぶ飛沫は約2μm、その中に含まれるウィルスはさらに小さく、0.1μm程度とされています。来館者の多い施設では、外気とともにPM2.5や花粉、ハウスダストも入り込みやすく、こうした微粒子は体調不良の原因にもなりかねません。
そのため、HEPAフィルターなど0.1μmレベルの除去性能を持つ空気清浄機を選ぶのがおすすめです。館内の空気を一定の清浄度に保つことは、子どもや保護者にとっての「安心感」にもつながります。
工事が不要で設置しやすく、必要に応じて場所を移動できる床置き型の空気清浄機がおすすめです。たとえば、イベント開催時や展示の入れ替えにあわせて配置を変えたり、人が集中するコーナーに重点的に設置したりと、柔軟に対応できます。キャスター付きであれば清掃時の移動も簡単で、日々の運用に負担がかかりません。
ただし、通路にはみ出さないようにしたり、来館者がぶつからないようにするなど、安全性への配慮も忘れずに行いましょう。
また、壁掛け型や天井カセット型は展示空間を広く使えるうえ、子どもが誤って触る心配も少なく安心です。
空気清浄機の運転音が大きいと、展示解説や音声ガイドの妨げになる場合もあるため、静音性の高いモデルを選ぶのも大切です。
展示室が広い場合は、家庭用や小型モデルではパワー不足になる可能性があります。適用床面積の広いモデルを選ぶことで、空間全体をしっかりカバーできます。
また、天井が高い展示室や、仕切りが多く複雑なレイアウトの空間では、風量や吸引力が強いタイプが効果的。空気の滞留を防ぎ、すみずみまで清浄な環境を維持しやすくなります。来館者が集まりやすい場所には、複数台の設置も検討するとよいでしょう。
空気清浄機の効果を保つためには、定期的なフィルターの清掃や交換が必要です。とくに、多くの人が訪れる施設では、空気中の汚れが多く、フィルターが汚れやすくなる傾向があります。
そこでおすすめなのが、フィルター交換不要タイプや、目詰まりしにくく長く使えるモデルです。水洗いできるフィルターなら、繰り返し使えてコスト削減にもつながります。
また、館内に複数台設置する場合は、外部のメンテナンスサービスを活用することで、手間を減らしながら清潔な状態を保てます。

岐阜県にある日本最古の石博物館では、館内の空気環境を整えるため、スイデンの光触媒除菌・脱臭機「Air Create 」(エアクリエイト)を導入されています。
夏休みなどの長期休暇には、子ども連れのご家族や地元の子どもたちが多く来場するため、より安心して過ごせる空間づくりが求められていました。館内ではこれまでも消毒などの対策を行っていましたが、換気が難しい場所では、さらに踏み込んだ対応が必要だったそうです。
当初は、上映中の稼働音が気になるのではと懸念もあったそうですが、実際に使用してみると音はほとんど気にならず、来館者の安心感にもつながっているとのことです。

栃木県下都賀郡にある壬生町おもちゃ博物館では、来館者が安心して過ごせる空間づくりを目指し、Airdogの業務用空気清浄機を導入されています。
導入されたのは、Airdog X8Proを7台、Airdog X5sを12台。館内の靴を脱いで遊ぶスペースを中心に、来館者が長時間滞在するエリアに設置されています。
空気清浄機の導入後は、「全体的に汗などのにおいが気にならなくなったように感じる」と高評価。授乳室やおむつ替えスペースなど、においがこもりやすい場所での改善が見られたとのことです。
多数の子どもが利用する体験型の施設では、衛生面の配慮と快適な空気環境の維持が両立できる空気清浄機の導入が、施設運営の大きなサポートとなっているようです。
熊本県にある阿蘇火山博物館では、来館者の安心と感染症対策の強化を目的に、オゾン除菌脱臭装置「エアフィーノ」と「剛腕1400FR」を導入されています。
導入されたのは、エアフィーノ(VS-50S)4台と剛腕1400FR(GWN-1400FR)1台。展示室を中心に設置し、とくに修学旅行など団体客の見学が多い時期にも、安心して利用できる環境づくりを意識されたとのことです。
空間除菌と脱臭が同時に行えるこれらの機器は、人の出入りが多い博物館において、目に見えない空気の汚れを抑える心強い対策となっています。

沖縄県にあるDMMかりゆし水族館では、館内の快適性向上を目的に、オゾン除菌脱臭装置「剛腕」と「エアフィーノ」を導入されています。
来館者が多く集まる哺乳類コーナーやペンギンコーナーでは、動物特有のにおいが気になることがあり、特にペンギンエリアは構造上、換気がしづらく、においがこもりがちだったとのこと。
そうした課題に対応するため、2024年2月に「剛腕650(GWN-650F2)」を1台、「エアフィーノ(VS-50SⅡ)」を4台設置。導入後は、「ずいぶんよくなった」と実感されており、来館者により快適な時間を過ごしてもらえる空間づくりに貢献しているそうです。
子どもたちの好奇心を育み、遊びながら学べる博物館・科学館の体験型エリアでは、衛生管理の観点からも、高性能な空気清浄機の導入が欠かせません。
業務用空気清浄機を導入することで、ウィルスや細菌の除去に加え、展示物の劣化を防ぎ、来館者が快適に過ごせる空間づくりにも貢献できます。
トップページでは、数あるメーカーから販売されている業務用空気清浄機を、その特徴などから業界別に分けて紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。
業務用空気清浄機は製品ごとに特徴や性能の違いがあるため、解決したい問題に合わせて選ぶことが重要です。ここでは「健康管理対策」「油・ニオイ対策」「ホコリ対策」という3つの目的に分けておすすめの製品を紹介しています。