クリニックでは、患者さんだけでなくそこで働く医療従事者もリラックスして過ごせるため、感染症対策として空気清浄機を導入しているところがほとんどです。ここでは、クリニックにおける業務用空気清浄機の導入について紹介しています。
クリニックと一口にいっても、内科や小児科、歯科、耳鼻咽喉科、美容クリニックなど、診療科によって患者さんの症状や来院目的はさまざまです。
それぞれの診療科が抱えるリスクや、待合室・診療室などの「場所ごとの課題」に合わせて空気清浄機を選ぶことで、より効果的に院内環境を整えることができます。
発熱や咳などの症状を持つ患者さんが多く訪れる内科・小児科では、インフルエンザやコロナなどの飛沫・エアロゾル感染対策が特に重要です。
待合室には、適用床面積に余裕があり、0.1μm以下の微小粒子にも対応できる集じん性能を備えた業務用空気清浄機を導入すると安心です。混雑しやすい時間帯でも空気のよどみをつくりにくくなります。
小児科の診察室では、スペースを圧迫しないコンパクトタイプでありながら、静音性と高い集じん力を両立した機種が使いやすくなります。子どもが触れにくい壁掛け型や天井設置型を選ぶと、安全面の配慮にもつながります。
歯科クリニックでは、治療時に発生する切削粉や唾液を含んだ微細な飛沫、独特の薬品臭など、粉じんとニオイの両方への対策が重要です。
診療室には、浮遊粉じんをすばやく捕集できる処理風量と、薬品や口腔内のニオイを軽減できる脱臭機能を備えた空気清浄機が適しています。天井埋込型や壁掛け型を採用すれば、治療スペースを広く使えるうえ、見た目にもすっきりとした印象になります。
待合室には、プラズマ放電やイオン機能などを併用するタイプを導入することで、「清潔感のある歯科医院」というイメージづくりにもつながります。患者さんの目に入りやすい場所に設置することで、安心感を高めることができます。
耳鼻咽喉科・アレルギー科には、花粉症やハウスダストアレルギーなど、空気中のアレルゲンに敏感な患者さんが多く来院します。そのため、花粉・ダニ・ハウスダスト・PM2.5などの除去性能が重要なポイントになります。
待合室には、花粉(20~45μm)から微小粒子状物質まで幅広く対応できるフィルターを搭載した業務用空気清浄機を選ぶと安心です。入口付近や出入口の風の流れを考慮し、アレルゲンがたまりにくい配置にすると効果的です。
診察室では、会話や診察に支障が出ないよう静音性を重視しつつ、アレルゲンとウィルスの両方に対応できるタイプが適しています。空気の流れを分断しないよう、吸込口と吹出口の向きや設置位置も事前に確認しておくと良いでしょう。
美容クリニックや皮膚科では、衛生面に加えて、院内の雰囲気やイメージも大切です。薬剤や消毒液のニオイを抑えつつ、デザイン性にも配慮した空気清浄機を選ぶことで、快適で上質な空間づくりにつながります。
待合室には、インテリアになじむシンプルなデザインでありながら、脱臭機能に優れた機種を導入することで、患者さんがリラックスして過ごしやすい環境を整えられます。美容メニューが多い場合は、施術室にも個別に設置するとより安心です。
施術室では、肌に触れる薬剤やレーザー・ピーリング後のにおいなどを素早く抑えられるよう、集じん・脱臭・除菌をバランスよく兼ね備えたタイプが向いています。静音モードや照明の減光機能があれば、落ち着いた施術空間も損なわずに運用が可能です。
人の出入りが多いだけでなく、インフルエンザやコロナなどのウィルスを持った方も少なくない為、感染予防の為にも空気清浄必須です。導入前には、院内の空気管理に必要な機能や性能をしっかりと確認してから導入するようにします。
クリニック内で警戒すべきは院内感染であり、インフルエンザやコロナなどのウィルス、PM2.5や花粉などの空気中の汚れを除去できる性能も必要とされています。ウィルスは0.01μmから、花粉では20~45μmとされていますから、最低でもこれらの数値に適応した機種は必要。より小さな粒子を集塵できる機種を選ぶと効果的です。
天井の埋め込み型は設置場所をとらず、パワーも強いので除去効果への期待や安心感も高いです。ただ、工事にかかるコストが高額になりがち。コスト面も考慮するなら平置きや壁掛け型がおすすめです。
とはいえ、平置きや壁掛け型は外部から入る空気の流れに影響を受けやすいので、空気の通り道を意識した置き方が大事。また、安全の為、患者さんへのアピールも欠かせません。
空気清浄機は種類によって対応できる広さが異なり、適用床面積の数値が大きいほど性能も高いです。設置する部屋の面積と、業務用空気清浄機の対応面積をしっかりと確認しましょう。適用床面積が設置する部屋よりも大きいタイプを選ぶと、パワフルで効果的です。
また、処理風量もチェック。処理風量が大きいほど、スピーディーな空気清浄を可能にします。
空気清浄機の使用ではファンやフィルターのお手入れが必須です。性能が高いほどこまめな掃除が必要になる事も。購入の際にはメンテナンスの頻度や、必要な備品なども確認しておくといいでしょう。
自院で定期的に掃除するのが大変な場合は、外注の清掃業者に依頼したり、フィルター交換不要の業務用空気清浄機を利用するといった方法があります。

東京都中野区の医療法人社団康仁会 協立内科・脳神経内科クリニックでは、発熱外来と一般外来のゾーニングを徹底しつつ、一般患者がウイルスに曝露する機会を減らす取り組みの一環としてAirdogを導入、一般の待合室および感染症診察室に設置することで異なるウイルス間での交差感染の機会を抑制し、来院者へ安全で快適な診療環境の提供につなげています。

福岡大腸カメラクリニックではAirdogを4台導入し、都市部の大気汚染や院内の滞留臭への対策として清潔感のある空気環境を整えるとともに、設置によって空間の印象が一段と上質になる効果も期待して採用しました。導入の決め手には“ブランド力”が挙げられ、複数台の設置により来院者からも「しっかり対策している」との好意的な声が寄せられています。

医療法人樹翔会 さつきデンタルクリニックでは、院内の空気質改善とにおい対策、来院者の安心感向上を目的に壁掛け/棚置き兼用型のプラズマクラスター空気清浄機を採用し、診療室や待合スペースなど限られた空間にもレイアウトに合わせて柔軟に配置することで、清潔で快適な環境づくりを実現しています。
透析・腎臓疾患の治療では4~5時間かかることもあるため、患者さんが気持ちよく過ごせる空間作りに力を入れているクリニック。なかでも空間除菌に力を入れており、待合室に空気清浄と除菌のためのピュアウォッシャーを1台導入しています。
広い待合室を除菌しつつ、院内の雰囲気も損なわず、1台で除菌、加湿、消臭、空気清浄(除菌)ができることから導入を決定。自動給排水でスタッフへの負担も少なく済むことも決め手になりました。

クローバーこどもクリニックでは、待合や診察室にKirala Airを導入し、ウイルス対策と脱臭を両立したオゾン機能により院内の空気環境を清浄化しつつ、静かな動作で診療や会話の妨げになりにくい運用を実現しています。院内の雰囲気に馴染むシンプルなデザインも評価されています。

クリニックTEN 渋谷では、ロビースペースにBlueair Protect 7470iを1台、診察室にBlue 3410を2台、特別ルームにClassic 490iを1台導入し、来院者が快適に過ごせる“待ち時間0分”の運営コンセプトを空気環境面から支えるため、高い浄化性能と静音性、院内デザインに馴染む佇まいを評価して採用、清潔感のある空気で患者を迎える環境づくりに活用しています。
多くの人が集まるクリニックは、患者さんがリラックスして過ごせるかどうかが集患のポイントになります。空気清浄機があることはアピールポイントにもなるので、患者さんのニーズも意識した、自院に合った業務用空気清浄機を導入するようにしましょう。
トップページでは、数あるメーカーから販売されている業務用空気清浄機を、その特徴などから業界別に分けて紹介しています。
業務用空気清浄機は製品ごとに特徴や性能の違いがあるため、解決したい問題に合わせて選ぶことが重要です。ここでは「健康管理対策」「油・ニオイ対策」「ホコリ対策」という3つの目的に分けておすすめの製品を紹介しています。