重症者の治療や専門治療、各種精密検査など、より専門的な治療行為に対応している病院では、より高性能な機能が求められます。ここでは、病院における業務用空気清浄機の導入について紹介しています。
ひと口に病院といっても、待合室や診察室、病室、手術室、スタッフエリアなど、場所ごとに空気環境の課題は大きく異なります。
院内のどの場所で、どのようなリスクに備えたいのかを整理したうえで、スペースごとの役割に合った業務用空気清浄機を選ぶことが大切です。
患者さんやご家族がもっとも長く滞在し、混雑しやすいエリアです。感染対策と「対策していることの見える化」の両方が求められます。
多くの人が出入りすることを想定し、適用床面積にゆとりのある機種を選ぶと、空気のよどみをつくりにくくなります。また、ウィルスや飛沫、花粉、PM2.5など幅広い粒子径に対応できる高性能フィルター搭載タイプがおすすめです。
受付カウンター付近や待合スペースの目につきやすい場所に設置することで、対策への安心感にもつながります。呼び出しアナウンスや会話の妨げにならないよう、静音性にも配慮すると良いでしょう。
患者さんと医師・スタッフが近い距離で向き合う診察室や処置室では、飛沫・エアロゾル対策が特に重要になります。
スペースが限られているため、床面積を圧迫しにくいコンパクトサイズでありながら、必要な処理風量を確保できるタイプが適しています。診察台やベッド周辺の空気を素早く吸い込めるよう、吸込口・吹出口の向きや設置位置も確認しましょう。
外来の合間などこまめな入り切りが発生する現場では、自動運転モードやセンサー制御を活用できる製品だと、運用の手間を減らしながら安定した空気環境を維持しやすくなります。お手入れやフィルター交換が簡単なことも重要なポイントです。
病室や療養室は、免疫力が低下した患者さんが長時間を過ごす場所です。ここでは、24時間連続運転に耐えうる信頼性と静音性が求められます。
ほぼつけっぱなしで使用することを想定し、省エネ性の高いモーターや自動運転機能を備えた機種を選ぶことで、ランニングコストの抑制にもつながります。就寝を妨げない静音モードや減光モードがあれば、夜間も快適です。
個室か大部屋かによって必要なパワーが変わるため、適用床面積とあわせて、におい・湿気・カビ対策機能の有無もチェックしましょう。長期入院の患者さんが多い病棟では、脱臭性能の高さも重要です。
手術室やクリーンルームは、院内でもっとも高い清浄度が求められるエリアです。空調設備との組み合わせを前提に、必要な清浄度クラスに対応した高性能フィルターを備えた機器を選定します。
HEPAフィルターなどにより微細な浮遊菌や粉じんまで確実に捕集できることが前提となり、天井ユニットやダクト接続タイプなど、既存空調と連動できるタイプを導入するケースも多く見られます。
フィルター交換や定期点検の時間が取りづらいエリアのため、メンテナンス計画を立てやすい構造であるか、サービス体制が整っているかも重要です。停電や設備トラブル時のバックアップとして、可搬型の高性能空気清浄機を併用する運用も検討されます。
スタッフ休憩室や医局は、医療従事者が体調を整え、リフレッシュする大切な空間です。感染対策に加えて、におい・こもり感の軽減もポイントになります。
食事や飲み物のにおいが残りやすいため、脱臭機能が充実したタイプを選ぶと快適性が高まります。レイアウト変更や別室での利用を想定し、キャスター付きや軽量タイプなど、移動させやすい機種も便利です。
花粉やハウスダスト、ウィルスへの対策は、スタッフ自身の健康管理や欠勤リスクの低減にもつながります。フィルターの取り外しや洗浄が簡単な製品や、フィルター交換不要タイプを選ぶと、忙しい現場でも無理なく運用を続けやすいでしょう。
クリニックとは異なり、緊急性の高い治療や重症な患者さんが運ばれてくることもある医療施設の中でも規模の大きい病院では、施設の大きさからもパワーと性能の高い業務用空気清浄機が求められています。
導入前には、院内の空気管理に必要な機能や性能をしっかりと確認してから導入するようにします。
病気や手術などで免疫力が低下した患者さんが多いことからも、ウィルスや花粉・ほこりなどの空気中の汚れの除去は重要です。
そのため、ウィルスの感染防止やエアロゾル感染防止まで対応した高性能な空気清浄機が必要です。多くの病院で、微細な粒子や99.99%以上と高いウィルスの除去効果が期待できる性能HEPAフィルターが導入されています。
ロビーや診察室、手術室など使用する場所によって形状やタイプが異なります。多くの人が集まるロビーや共有スペースでは広い面積が確保されていることからも、大型の空気清浄機が適しています。診察室など小規模な場所ではコンパクトな機種が。
また、移動が容易な可搬式だと、停電や災害時など万が一の時にも役立ちます。
ロビーや診察室、手術室など施設内のスペースに合わせて適切なサイズを選びます。特に常に混雑しているエリアでは、適用面積だけで判断するのではなく、機能にも注目する必要があります。
配置する場所の空気循環の特性、場所によって異なる滞在人数なども考慮し、必要なパワーや性能も加味して選ぶと良いでしょう。
高性能HEPAフィルターを使用している病院が多くみられます。さらに、除菌システムなどのプラスαの機能を追加しているなど、病院では特にフィルターには高い性能が求められています。
ただ、性能が高いほどメンテナンスも大変になるため、設置場所が多い場合はフィルター交換不要の業務用空気清浄機が便利です。

兵庫県姫路市のツカザキ病院では、Airdog X5Dを合計55台、患者さんがいらっしゃる病室や会議室、職員の休憩室、事務室などに導入しました。病棟に設置したところウイルス拡大が最小限に収まったことから、現在は全病棟や休憩室などにも積極的に設置を広げ、院内の安心・安全な環境づくりに活用されています。

長崎県佐世保市の地方独立行政法人 佐世保市総合医療センターでは、患者待合室・面談室・病室にAirdog X5Dを合計33台導入し、ウイルスや微細粒子まで除去できるフィルター性能の高さが決め手となって院内の空気環境改善と安心・安全な受診環境づくりに活用されています。

高梁中央病院では、Airdog X5sを3台導入し、施設特有のニオイや病室にこもりがちなニオイが空気清浄によって早く気にならなくなったことで「仕事がしやすくなった」という声が現場から上がるなど、院内の快適性向上と業務環境の改善に役立てられています。

愛知県豊橋市の成田記念病院では、感染症対策の強化とスタッフが安心して働ける環境づくりを目的にAirdogを60台導入し、診療の場所や待合室など患者が多く集まる場所を中心に配備して院内の安心・安全な受診環境の整備に活用しています。
空気清浄・加湿・除菌・業務効率の向上を目的に、総合受付、救急搬送入口、リハビリ施設、食堂、多目的室に合計20台を設置。人が多く集まる場所や換気がしにくい場所まで行き届くようになり、来院者や職員も安心感を持って過ごせるようになりました。
また、微酸性電解水の取出機能で、薬剤の購入や都度計測して生成していた作業がなくなるなど職員による除菌作業が簡略化しストレスも軽減しました。

長野県立こども病院(長野県安曇野市)は、院内の空気環境をより良好に保つためにブルーエアを導入し、Classic 480i×2台・Classic 280i×1台・Sense+×1台を採用して病棟の居室や親子同室、職員エリアなどで運用することで、静音性と使い勝手を両立しながら健やかな成長と学習にもつながる落ち着いた療養環境づくりを進めています。

熊本脳神経外科病院では、感染・インフルエンザ・ノロウイルス対策としてオゾン機器を採用し、エアフィーノ/VS-50Sを4台、爽やかイオンプラス/CJ-Sを11台導入、リハビリ室・病室・廊下・ICU病室へ設置して院内の衛生環境向上に活用しています。

掲載の病院では、病院内全体の空気環境改善を目的に三協エアテックのオゾン機器を導入し、におい対策と感染症対策の双方で効果を実感しています。さらに、加湿機能により湿度を安定的に保てるようになったことで乾燥対策にも寄与し、日常の運用は管理がしやすくスタッフからの不満もなく継続できていると評価されています。
ロビーや診察室など大小さまざまなスペースが存在する病院では、場所によって利用人数が異なります。また、免疫力が低下している人が多く、感染予防の観点からも業務用空気清浄機には高い性能が求められています。
トップページでは、数あるメーカーから販売されている業務用空気清浄機を、その特徴などから業界別に分けて紹介しています。
業務用空気清浄機は製品ごとに特徴や性能の違いがあるため、解決したい問題に合わせて選ぶことが重要です。ここでは「健康管理対策」「油・ニオイ対策」「ホコリ対策」という3つの目的に分けておすすめの製品を紹介しています。